第5話 母との決別

ヘインの叔母ミスクは、夢と希望を胸にアメリカへ到着した事で、映画で見た風景を目の前にして大はしゃぎする。
そして、婚約者のウィリーの案内でニューヨークを観光した。
その後に意気揚々とバスに乗り込んで新居へと向かった。

しかし、バスを降りたヘインとミスクを待っていたのは、理想とは程遠い中心部から遠く離れた町はずれの住宅街だった。

ミスクの望んだ華やかな暮らしは無く、小さな古い家々が立ち並び、ウィリ−に案内された新居は玄関ホールも無く、室内は荒れ果て、ホコリまみれの家だった。

ミスクのショックは隠しきれない。

しかし、ヘインには「素晴らしい家」と語り、現実を悟られまいとした。

その頃、ジュンヨンは、韓国でギターの特訓を開始して、ジャンホ先輩の指導の下で実力を付けていく。

ジュンヨンの熱意と才能をいち早く見抜き、「お前は、作曲家としてやっていける」と、高評価を得たジュンヨンは、大学で音楽を勉強しようと決意する。



一方のゴンウは、仕事を優先するサンジンが姉スジを愛しているのか…?、疑問を持ち始める。
そんな中、サンジンが秘書のミンヨンとホテルに居るのを見かけて激怒、サンジンを殴り倒す。

しかし、その直後、彼らがホテルに居た理由が父ガンイン会長を交えての商談だったと判明する。

ゴンウは、ガンイン会長から平手打ちを食らう。
しかし、ゴンウの察した通りサンジンはミンヨンと付き合っていたのだった。

ヘインとジュンヨンは、互いの近況をテープで伝え合い、愛を深めて行く。
やがて、父ジョンイルの新しい仕事も決まり、全てが順調に回り始めたと思われた矢先に母ヒャンジャが急死してしまう。

ヒャンジャは、以前から心臓の病を煩っていた。
しかし、ジュンヨンの勉強に影響すると思い、隠し通して来ていた。
ジュンヨンをジョンイルに託したのも息子の将来を案じて預けたのだった。

ヒャンジャは、最期の力を振り絞り、愛する息子に貯めて来た貯金通帳を渡す。
そして、ジュンヨンに見とられながら息をき取った。
ジュンヨンは、初めて母親の深い愛情に気付き、大粒の涙を流すばかりだった。

その頃、アメリカでは、失業中のウィリーが酒に酔っては、ミスクに暴力を振るい始めていた。
ミスクは、暴力や苦しい家計についてヘインには隠していた。
しかし、ある日、ウィリーの態度がエスカレートして、酔った勢いから、ヘインを壁に突き飛ばす…。





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