第15話 明かされた真実

病室の名札に書かれた『ソ・ジュンヨン』の文字を見たゴンウは、意を決してドアを開けた。
しかし、病室の中には誰もいなかった。

既にジュンヨンとヘインは、マスコミを避けて、チャーリーの用意した車で病院を出た後だった。
そして、チャーリーの計らいで叔母が経営する民宿へと連れて行く。

ジュンヨンは、ヘインを案じて帰るように託す。
しかし、ヘインは聞き入れず、ジュンヨンの看病をしながら、安らぎの一時を過ごす。

一方のゴンウは、ヘインの初恋の相手が生きていると知って、自暴自棄になる。
酒場で酔った勢いで暴れて、留置所に入れられてしまう。

ゴウンの姉スジは、「弟を心配して、助けて欲しい」と父ガンイン会長に訴える。
しかし、聞き入れて貰えずに結局、ゴンウは留置場で一晩を明かした。

翌日、留置場を出たゴンウをヘインが待っていた。
ヘインは、ゴンウを食事に誘い、食事を終えた後、公園で別れ話を切り出した。

一方のジュンヨンは、ヘインの事が心配になる。
ヘインを探しに来ていた所で、ゴンウがヘインを抱きしめている状況を目撃した。
ジュンヨンは、無言でその場を立ち去る。しかし、途中で意識を失い倒れ込む。

ジュンヨンは、搬送された病院で肝臓破裂が判明して危篤となり、緊急手術を受ける事になった。

ヘインはチャーリーからの連絡を受けて駆け付けた。
しかし、先に来ていたファジョンから、ジュンヨンのケガの事を責め立てられる。

「自分が最愛の人を苦しめて、不幸にしている」と、感じたヘインは、「ジュンヨンが助かるならば、他には何も望まない」と、誓って、教会で祈りを捧げる。

ヘインの祈りが通じたのか、ジュンヨンの手術は無事に成功して、一命を取り留めた。

そんな中、ゴンウもファジョンから「ジュンギュが入院した」と、連絡を受けて病院に駆け付ける。
すると、目の前をヘインが通り掛かり、病室へと入って行く光景を目撃するする。

そして、ゴウンはヘインの後を追う。

ゴウンは、「ソ・ジュンヨン」と呟くヘインの声を聞いて、恐る恐るヘインの居る病室のドアを開いて覗く。

すると、ベッドに寝ていたのは、親友ジュンギュの姿だった……。






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